AGA治療を行っているクリニックを訪問してみた
このごろは、AGA治療のクリニックについてテレビCMを見る機会が増えましたし、さらに都市部では、街頭広告や看板などでも毎日のように目にします。実はサイト管理人である私自身、サプリメントを使ってだいぶ時間が経ちますが、もとは「最近少し髪の毛が減ったかな・・・」と気にしている1人でした。
薄毛対策をしなきゃ、と考えていた頃(とはいっても1年ちょっと前ですが)、治療の可能性を探しにクリニックを訪れてみたときの話を書いていきます。
このクリニック、都会のとあるターミナル駅から徒歩3分、非常にアクセスの良い場所にあります。ちなみに「病院」と書いていないのは、この場所がAGA治療専門の施設で、かつ、保険が適用されるメニューが全くなかったためです。
薄毛対策をしなきゃ、と考えていた頃(とはいっても1年ちょっと前ですが)、治療の可能性を探しにクリニックを訪れてみたときの話を書いていきます。
このクリニック、都会のとあるターミナル駅から徒歩3分、非常にアクセスの良い場所にあります。ちなみに「病院」と書いていないのは、この場所がAGA治療専門の施設で、かつ、保険が適用されるメニューが全くなかったためです。
クリニックに到着するとまず、受付で初診かどうかの確認があり、初めてだということを伝えると、現在髪の毛に関して気になっている内容を書くための問診表が渡されました。具体的にどの部分か、いつ頃から薄毛を気にし始めたか、などの項目が続きます。
書き終えたところで、奥の診察室から患者さんと思しき方が出てきましたが、時間帯のせいか待合室は私1人以外誰もおらず、新たにやって来る人影もありません。「大丈夫かな」と思い待っていると、ついに名前が呼ばれて診察スタートです。
応対してくれたのは爽やかな印象の男性医師(もしかして彼が院長だったのかもしれません)。一通り丁寧に問診表の項目を確認してもらいました。これなら最適な方法を教えてくれそうと思ったのもつかの間、医師の口から出た言葉は、
「それではこの後別室でカウンセラーと相談していただき、治療内容を決めていってもらいます」
「!?」
一般的な病院や診療所であれば、このまま医師の診察や検査が行われそのまま処方箋の話になりますが、ここは薄毛治療専門のクリニック。どうやらカウンセラーが別にいて、改めて内容を決めていくようです。カウンセラーがいるからこそじっくり話ができるという考え方は理解できるので、この点は人によって好みが分かれるかもしれませんが、医療機関でしか認められていない薬を選ぶかもしれないというときに医師の立ち合いがない状態になるとは、私は少しがっかりしてしまいました。
書き終えたところで、奥の診察室から患者さんと思しき方が出てきましたが、時間帯のせいか待合室は私1人以外誰もおらず、新たにやって来る人影もありません。「大丈夫かな」と思い待っていると、ついに名前が呼ばれて診察スタートです。
応対してくれたのは爽やかな印象の男性医師(もしかして彼が院長だったのかもしれません)。一通り丁寧に問診表の項目を確認してもらいました。これなら最適な方法を教えてくれそうと思ったのもつかの間、医師の口から出た言葉は、
「それではこの後別室でカウンセラーと相談していただき、治療内容を決めていってもらいます」
「!?」
一般的な病院や診療所であれば、このまま医師の診察や検査が行われそのまま処方箋の話になりますが、ここは薄毛治療専門のクリニック。どうやらカウンセラーが別にいて、改めて内容を決めていくようです。カウンセラーがいるからこそじっくり話ができるという考え方は理解できるので、この点は人によって好みが分かれるかもしれませんが、医療機関でしか認められていない薬を選ぶかもしれないというときに医師の立ち合いがない状態になるとは、私は少しがっかりしてしまいました。
その言い方って、診療というより営業!?
とりあえず誘導されるまま隣のカウンセリング室に案内されると、カウンセラーの女性が待っていました(ちなみに結構な美人さんでした)。先ほど医師に見せた問診表を同じように見せると、「じゃあ早速頭皮チェックしてみましょう」とのこと。
テレビCMでも見たことのある、頭皮にあててモニターに画像を映す、あのカメラのような器具を使ってチェックをしていきます。おでこ、頭頂部、後頭部と、じっくりスコープを当てていきます。ちなみに側頭部や後頭部のえり足や首に近い部分は、薄毛の原因となるホルモンができにくく、AGAとはほとんど関係ないのだとか。
チェックが終わって美人カウンセラーの一言「うーん、そんなにひどい状態ではないですね。結構多いですけどね」。どうやらましな部類だったようです(笑)
ところが、私がそれに対して念のため「本当ですか?」と返した瞬間、上記の言葉が出たすぐ後にも関わらず、話のトーンが急に変わったのです。
「そんなに少なくなってはいないですが、もう減りはじめているんだと思います。早すぎるということはありません。早く対処すればするほど治療も早くなり、その年齢に応じた適切な毛量に戻すことができます」
とはいってもさっき、私の髪を見て「多い」と言ったばかりではなかったか・・・もしかしてこれって器具を使った客観的な判断ではなく、相手の不安を見つけたらすかさず話法を切り替えるパターンなのか・・・
困惑する私をよそに、カウンセラーはさらに続けます。
「せっかく髪の毛が気になっていらっしゃったんですから、すぐに治療を検討してみてはいかがでしょうか?当院では薄毛治療の薬を複数ご用意しています。」
一般的な医療機関であれば、例えば熱が出たときの対応を思い出していただければわかりますが、確定的な判断がない限り特定の効果をもたらす薬を使った治療に踏み切らないものです。これでは医師がいる意味が薄れてしまいます。カウンセラーの判断(おそらく相手の心情に合わせたくらいがきっかけ)による、営業に近いものを感じ取ってしまいました。
続けて、薬の処方によって薄毛がどんどん治っていった「実例」の写真を次々と見せてきます。写真アルバムのように分厚いファイルにある写真をたくさん見せられても、ちょっと気持ちが追い付いていない自分がそこにいました。
テレビCMでも見たことのある、頭皮にあててモニターに画像を映す、あのカメラのような器具を使ってチェックをしていきます。おでこ、頭頂部、後頭部と、じっくりスコープを当てていきます。ちなみに側頭部や後頭部のえり足や首に近い部分は、薄毛の原因となるホルモンができにくく、AGAとはほとんど関係ないのだとか。
チェックが終わって美人カウンセラーの一言「うーん、そんなにひどい状態ではないですね。結構多いですけどね」。どうやらましな部類だったようです(笑)
ところが、私がそれに対して念のため「本当ですか?」と返した瞬間、上記の言葉が出たすぐ後にも関わらず、話のトーンが急に変わったのです。
「そんなに少なくなってはいないですが、もう減りはじめているんだと思います。早すぎるということはありません。早く対処すればするほど治療も早くなり、その年齢に応じた適切な毛量に戻すことができます」
とはいってもさっき、私の髪を見て「多い」と言ったばかりではなかったか・・・もしかしてこれって器具を使った客観的な判断ではなく、相手の不安を見つけたらすかさず話法を切り替えるパターンなのか・・・
困惑する私をよそに、カウンセラーはさらに続けます。
「せっかく髪の毛が気になっていらっしゃったんですから、すぐに治療を検討してみてはいかがでしょうか?当院では薄毛治療の薬を複数ご用意しています。」
一般的な医療機関であれば、例えば熱が出たときの対応を思い出していただければわかりますが、確定的な判断がない限り特定の効果をもたらす薬を使った治療に踏み切らないものです。これでは医師がいる意味が薄れてしまいます。カウンセラーの判断(おそらく相手の心情に合わせたくらいがきっかけ)による、営業に近いものを感じ取ってしまいました。
続けて、薬の処方によって薄毛がどんどん治っていった「実例」の写真を次々と見せてきます。写真アルバムのように分厚いファイルにある写真をたくさん見せられても、ちょっと気持ちが追い付いていない自分がそこにいました。
衝撃の価格表
一通り「すぐに治療を開始する必要性」を説明され、それでも私が即断即決しなかったため、締めくくりにカウンセラーから手渡された価格表がこちらでした。
正直、驚くしかありません。
飲み薬は3種類、頭皮につけるリキッドも別に1種類とは、圧倒的なラインナップですねこれは。
まず、支払額が高すぎます。カウンセラーによると明確な効果が出るのはタブレットA・B・Cを使用した場合、つまり真ん中のプラン以上で、Cタブレットのない左のプランはおすすめできないとのことです。理由を聞くと、A・Bは細くなった毛を太くする役割、Cは抜け毛のサイクルを減らす役割なんだそうで、Cがない場合は抜け毛そのものが減らないらしいです。では左のプランって誰に向けたプランなのでしょう。しかも、効果が出るまで継続が必要なので最低で半年は使うべきだとも。一方、右のリキッド付プランはどうかといえば、そちらも別に「あなたくらいの髪の毛ならば」選ばなくていいそうなんです。結構丁寧に書いているつもりなので実際の印象が伝わりにくいかもしれませんが、この場ではたたみかけるように真ん中のプランを推されていました(最初から答えが決まっているかのように)。
また、カウンセラーは実際に処方される薬も見せてくれました。ですが、クリニックのロゴ?が入ったプラスチック容器のパッケージだけ。中の錠剤は分かりません。彼女いわく「当院オリジナルで配合したもの」とのこと。
クリニックに来る前に調べた知識だと、薄毛対策の成分(フィナステリドやミノキシジル)を含んだ薬は、大手の製薬会社が製造したものか、もしくはその医薬品のジェネリックであるはずで、いずれも当然限られた製造元でパッケージされています。医薬品はそもそも製薬会社が絶対的な権利を持っていて、病院オリジナル(の配合)はあり得ません。
そして、12か月コースにすると1か月コースに比べて月あたりの支払額が3割も減るのは、きっとクリニック側のご厚意なのでしょう。定価とか、適正価格とか考えてはいけません、きっと。医療機関を名乗る場所が通販番組並みのサービスを提供するとは、世の中そんなものなんかと思った瞬間でした。
よくよく考えると、この場で見せられている「当院オリジナル」の容器というのは(おそらく)安価なジェネリックを大量買いしてパッケージを詰め替えただけなのではないか、その詰め替えを「配合」と称しているのではないか・・・そんな気がしました。まさか医薬品ですらなく、サプリでは、という疑問も一瞬浮かびましたが、さすがにそこまではしていないと信じたいです。
なおも首を縦に振らない私にカウンセラーは、「今回は初回費用25,000円を無料としていますが、次回来院されて治療を決められた場合は、初回費用がかかってしまうんです。それでもいいんですか。」と半ば追い込みまでしてきました。
最後まで聞いた私は「じゃあ、帰ってから考えます」。これ以降クリニックには一切行きませんでした。
飲み薬は3種類、頭皮につけるリキッドも別に1種類とは、圧倒的なラインナップですねこれは。
まず、支払額が高すぎます。カウンセラーによると明確な効果が出るのはタブレットA・B・Cを使用した場合、つまり真ん中のプラン以上で、Cタブレットのない左のプランはおすすめできないとのことです。理由を聞くと、A・Bは細くなった毛を太くする役割、Cは抜け毛のサイクルを減らす役割なんだそうで、Cがない場合は抜け毛そのものが減らないらしいです。では左のプランって誰に向けたプランなのでしょう。しかも、効果が出るまで継続が必要なので最低で半年は使うべきだとも。一方、右のリキッド付プランはどうかといえば、そちらも別に「あなたくらいの髪の毛ならば」選ばなくていいそうなんです。結構丁寧に書いているつもりなので実際の印象が伝わりにくいかもしれませんが、この場ではたたみかけるように真ん中のプランを推されていました(最初から答えが決まっているかのように)。
また、カウンセラーは実際に処方される薬も見せてくれました。ですが、クリニックのロゴ?が入ったプラスチック容器のパッケージだけ。中の錠剤は分かりません。彼女いわく「当院オリジナルで配合したもの」とのこと。
クリニックに来る前に調べた知識だと、薄毛対策の成分(フィナステリドやミノキシジル)を含んだ薬は、大手の製薬会社が製造したものか、もしくはその医薬品のジェネリックであるはずで、いずれも当然限られた製造元でパッケージされています。医薬品はそもそも製薬会社が絶対的な権利を持っていて、病院オリジナル(の配合)はあり得ません。
そして、12か月コースにすると1か月コースに比べて月あたりの支払額が3割も減るのは、きっとクリニック側のご厚意なのでしょう。定価とか、適正価格とか考えてはいけません、きっと。医療機関を名乗る場所が通販番組並みのサービスを提供するとは、世の中そんなものなんかと思った瞬間でした。
よくよく考えると、この場で見せられている「当院オリジナル」の容器というのは(おそらく)安価なジェネリックを大量買いしてパッケージを詰め替えただけなのではないか、その詰め替えを「配合」と称しているのではないか・・・そんな気がしました。まさか医薬品ですらなく、サプリでは、という疑問も一瞬浮かびましたが、さすがにそこまではしていないと信じたいです。
なおも首を縦に振らない私にカウンセラーは、「今回は初回費用25,000円を無料としていますが、次回来院されて治療を決められた場合は、初回費用がかかってしまうんです。それでもいいんですか。」と半ば追い込みまでしてきました。
最後まで聞いた私は「じゃあ、帰ってから考えます」。これ以降クリニックには一切行きませんでした。
サプリに方針転換
この経験がきっかけでサプリメントを本格的に調べ始めたのが、私の薄毛対策の方向性を決めました。
医薬品と違い天然成分であるけれど、基本的には似た効能が存在する点。医薬品に見られる副作用のリスクは少ない点。そして、コストが明らかに異なる点。いつでもやめられる自由度を持っている点。薄毛対策を日頃から継続していくためには、私にとってこれらの条件を備えたサプリのほうがよいと判断したのです。
医薬品と違い天然成分であるけれど、基本的には似た効能が存在する点。医薬品に見られる副作用のリスクは少ない点。そして、コストが明らかに異なる点。いつでもやめられる自由度を持っている点。薄毛対策を日頃から継続していくためには、私にとってこれらの条件を備えたサプリのほうがよいと判断したのです。
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